薬剤師mokaのいらすとブログ

iPad Proで絵を描きます。新米薬剤師です。

【レビュー】調剤薬局勤務の薬剤師が読んでみた!アンサングシンデレラ2巻の感想

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新人薬剤師のmoka(@mokapple)です。

薬剤師が主人公の漫画、「アンサングシンデレラ」、待望の2巻が出ましたね!
新米調剤薬局薬剤師からの目線で、感想を書いてみます。

棚卸って辛い

アンサングシンデレラ感想

業務の中でも、私が最もつらいと感じるのが棚卸です。

在庫を絞らなければいけないので、高い薬が出るとヒヤヒヤしますし、深夜まで帰れないし、ずれていたときの恐怖を考えると胃が痛いし、辛いことだらけです。

 

そんな棚卸から始まる2巻ですが、読んでいて驚いたのが、バラ錠の数が目分量で良い、ということ。私のいる調剤薬局ではそれはあり得ず、1つ1つすべて機械で個数を数えています。

漫画中で棚卸を仕切っていた刈谷さんが調剤薬局出身といわれていたこともあって、調剤薬局のほうが、病院より在庫管理には厳しいのかもしれないですね。

 

漫画では、口腔外科の抗生物質の処方量が多いということで、問題になっていましたが、棚卸の結果を、処方医にフィードバックできるのは病院ならではだと思いました。

年収の話がリアル

薬剤師の給料について

薬剤師は、ほとんどが製薬会社、調剤薬局、病院のいずれかに就職すると思います。

4人並んで飲み会をするシーンでは、MR、ドラッグストア、調剤薬局、病院、それぞれに勤めているキャラクターの性格がすごく表れていましたね。

MRさんは高給取りですが、プライベートを犠牲にする覚悟と、体力は必要。

ドラッグストアは深夜まで開いていたり、ワンオペも多いので、調剤薬局と製薬会社の中間のイメージです。

病院薬剤師は仕事もきつい上に、年収も低いですよね。やりがいはとてもあると思います。

何を第一優先に考えるかで、おのずと就職先が決まってきますね。

私は、仕事では、病院薬剤師が1番やりがいがあって楽しそうだな、とおもいつつ、年収の低さと、休みの少なさで、諦めてしまいました。

小野塚君の気持ちがすごくわかる

ドラッグストア勤務の薬剤師はキツイ

薬剤師として働く以上、患者さんの安全を第一優先で動くのは当たり前だと思うのですが、とんでも調剤をしてしまった小野塚君の気持ちもすごくわかります。

私が転職の際に紹介された薬局では、彼の薬局のように24時間営業、夜勤ありの店舗もありました。

 

疲弊するまでこき使われ、患者さんにも早く薬を出せ出せと怒られ、彼のように投げやりな気持ちになってしまうのは理解できます。本当に投げやりになったらもちろんダメですけどね。

 

卸さんが閉まった後に在庫がない薬の書かれた処方箋を受け取ってしまった、というのも、ワンオペだとすごく大変だと思います。

 

新人だった小野塚君が、最初に抱いていた気持ちを忘れてしまうくらい、疲労しきってしまった様子が痛々しくて、薬剤師の労働環境、もう少しどうにかならないものかな、と思ってしまいました。

安い処方の提案

漫画の後半では、狭心症になった患者さんが、医療費の心配から、治療を適切に行えない可能性が出てきます。

 

私が実際に薬の値段を意識し始めたのは、調剤薬局で働きはじめ、しばらくしてからです。

通院や服薬は、患者さんの経済状況にも大きく影響するものだとは、薬剤師として原宅までは、全く考えたこともありませんでした。

 

正直、ジェネリックを含め、薬の値段を一番把握できるのは薬剤師だと思います。

薬の飲み合わせ、副作用以外にも、経済的な面から患者さんを支えることは、薬剤師に求められているのかもしれませんね。

まとめ

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というわけで、1巻はザ・医療系、という感じでしたが、2巻は金銭的な問題も絡んだ、より現場にリアルな内容だったと思います。

お金の問題は、薬剤師の仕事をしていくうえで、避けては通れないもの。

どうすればより良い治療が行えるか、様々な観点から患者さんと向き合う必要がありますね。

そして、最後に一言。

すべての処方箋に、せめて「退院時のお知らせ」くらいの情報量を載せてください!!!

 

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