薬剤師mokaのいらすとブログ

iPad Proで絵を描きます。新米薬剤師です。

薬の効果が出るのはいつ?薬剤師が薬物動態から考えてみた!

 

moka(@mokapple)です。

 

患者さんからよく「飲んでどのくらいで効くの?」という質問をもらうことがあります。

効果はいつ現れるの?

特に、歯を治療してすぐに痛み止めを飲みたい患者さんや、睡眠薬を飲んでどのくらいで寝付けるのかが気になる患者さんに、こういった質問をいただくことが多いです。

 

※本記事は、薬剤師等の医療従事者を対象とした勉強用の記事であり、一般の患者様向けではありません。薬の服用はかかりつけの医師・薬剤師の指示に従っていただくようお願いいたします。

薬物動態について学ぼう

薬によって効き始めに差はあるので一概には言えないのですが、痛み止めに代表されるロキソニン(ロキソプロフェン)や、睡眠剤のマイスリー(ゾルピデム)はどのくらいで効果が表れるものなのでしょうか。

 

薬の効果がいつぐらいに効くのか・・を考えたとき、頭に思い浮かぶのは、やはり添付文書やインタビューフォームだと思います。

そして、同時に思い浮かぶのが薬物動態。

 

何を隠そう、私は薬物動態学がとっても苦手でしたが、本を読んで復習し、Tmax、T1/2、Cmax、AUCの記憶を取り戻しました。

TmaxとT1/2について

ロキソニン(ロキソプロフェン)やマイスリー(ゾルピデム)の場合、濃度が一番高くなる時間に一番効果が表れると考えられます。

マイスリー(ゾルピデム)の効果が表れるのは?

健康成人6例にゾルピデム酒石酸塩錠2.5〜10mgを空腹時に単回経口投与したところ、ゾルピデムは速やかに吸収され、投与後0.7〜0.9時間に最高血漿中濃度(Cmax)に達した後、消失半減期(t1/2)1.78〜2.30時間で速やかに減少した。Cmax及び血漿中濃度−時間曲線下面積(AUC)は投与量に比例して増加した1)。また、健康成人6例にゾルピデム酒石酸塩錠10mgを1日1回7日間朝食後に経口投与したところ、血漿中濃度推移は1日目と7日目でほぼ同じであった1)。(「薬物動態の表」表1参照)

(引用元:マイスリー錠5mg/ マイスリー錠10mg

 

ということで、投与から1時間以内に効果が表れ、目が覚める6~8時間後くらいには血中濃度はかなり低くなっており、効果はほとんどなくなると思われます。

 

私もどうしても寝付けないとき、マイスリーを飲んだりするのですが、15分くらいで眠くなるので、実際にはもっと早く効果が表れる方もいるのかもしれませんね。

 

なので、患者さんには、「30~40分くらいで効果が表れます」と伝えればよいのかな~なんて思ったりします。

ロキソニン(ロキソプロフェン)の効果が表れるのは?

 健康成人16例にロキソニン錠(60mg)を1回経口投与したところ、速やかに吸収され、血中にはロキソプロフェン(未変化体)のほか、trans-OH体(活性代謝物)の型で存在した。最高血漿中濃度に到達する時間はロキソプロフェンで約30分、trans-OH体で約50分であり、半減期はいずれも約1時間15分であった。

(引用元:ロキソニン錠60mg/ロキソニン細粒10%

 

trans-OH対ってなんぞや・・・と思いましたが、活性体らしいので、要するに30分くらいから効きはじめて、1時間以内に効果が最大になるということでしょうね。

半減期は結構短いので、4時間くらいで効果は切れてしまいそうです。

 

ロキソニンは頓服で服用することもよくあり、多くても1日3回までですが、効果が4時間くらいでなくなってしまうとなると、薬が切れてしまう時間帯もあるんですよね。

 

抗炎症効果をあまり期待しない場合、効能にもよりますが、カロナール(アセトアミノフェン)だと最短4時間おきに服用もできるので、まだ効果が切れる時間も少ないのかなぁと思います。

 

参考にさせていただきました。薬物動態の苦手な私でも、理解できるわかりやすい本です!