薬剤師mokaのいらすとブログ

iPad Proで絵を描きます。新米薬剤師です。

薬剤師の仕事は楽!?薬局薬剤師が言われて辛い3つの言葉

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新米薬局薬剤師のmoka(@mokapple)です。

 

最近ツイッター上で、「〇〇に言わないでね10選」というお題のツイートが流れてきたので、便乗してみました。

面倒くさかったのと、思いつかなかったので、とりあえず、3つだけですが(笑)

 

という訳で、薬局薬剤師に言わないでね3選です。

棚から薬取るだけなんて楽でいいね

棚から薬取るだけの仕事だったら確かに楽ですね。そうじゃないから色々苦労しているのですが、正直私が薬剤師を目指したきっかけは、「楽そうで給料が高い」からです。

 

一般の人からは、薬理作用も、世の中にどんな病気があるのかも、どんな薬があるのかもわかっていない人がほとんどです。

 

例えば、この処方。

 

RP1.メトトレキサート錠 2mg  2錠

  1日2回 朝夕食後 7日分

RP2.フォリアミン錠 5mg 1錠

  1日1回 朝食後 7日分

 

これを、棚からとって、書かれた通りの個数分準備し、患者さんに、1日2回と、1日1回忘れず飲んでくださいね、と言って渡したら、アウトです。

 

何故なら、

  • メトトレキサート錠は、毎日飲んではいけない
  • フォリアミンはメトトレキサートと同じ日に飲まない

 

メトトレキサート錠は、毎日飲むお薬ではなく、1週間に1度、曜日を決めて飲むお薬です。

フォリアミンはメトトレキサートの副作用軽減を目的としているので、同じ日に飲むのではなく、24~48時間ほど間を開けて飲むお薬です。

 

これを患者さんに渡して、間違えて毎日飲むと、大変なことになります。

 

他にも、これ。

 

RP1.アレンドロン酸錠 35mg  1錠

  1日1回 朝食後 28日分

 

  • 1週間に1度の薬
  • 28錠って半年分!?
  • 食後に飲んではいけない

 

1週間に1度だけのお薬なので、28日分というのは、28週間分ってことになってしまい、おかしいですし、食後ではなく、胃が空の状態で飲まないといけないお薬です。

なので、そのまま渡してはいけません。処方箋を書いた医師に、修正をお願いしなければいけません。

 

ですが、ほとんどの人は、世の中にこんなお薬があることを知らないですし、まさか医師が処方箋を間違えるなんて、と思っているので、「薬剤師って棚から薬出してるだけで楽そうだな」となるのです。

 

ただ、こういう間違いが起こるのは頻繁ではないですし、いかに早く棚から薬を取って袋に詰めて、患者に渡すか、みたいなスピード勝負になっている面もあるのは事実です。

個人的に、こういう仕組みは、働いててすごく「辛い」です。

病院で行ったことと同じ事聞かないで

薬局側の情報は、患者さんが持ってきた処方箋と、お薬手帳(あれば)しかありません。

どんな病気なのかすら、わかりません。

なので、聞くしかない、というのが今の現状です。

 

そんな状態で、6年間大学で学んだことを生かして対人業務に努めてください、なんて言われても、無茶だな、と思わざるを得ません。

 

患者さんをうんざりさせてしまうのは分かっているのですが、症状や病名を聞いて探り、そこから最適なアドバイスをするしかなく、日々悔しい思いをしながら服薬指導しています。

何分で出来る?

薬局薬剤師になって一番つらいのが、とにかく急かされることです。

 

たくさんある薬の中から、ジェネリックか先発かの判断をしながら、調剤をし、中には一包化もあり、軟膏を練ったり、粉や水剤を作ったり、手間もかかるものも多く、正確に調剤をするのに神経を走らせながら早く作るのは、すごく大変です。

 

早く帰りたい気持ちはわかりますが、あまりにも急かしてくる人が多いです。

 

中には、車を路肩に停めているから早くしてとか、20分でできないなら家まで届けに来て、なんて言われたこともありました。

 

薬を用意したり、説明したりするのって軽んじられているだな~と悔しく思う反面、そんな価値しか提供できない自分たち薬剤師にも憤りを感じます。

 

3選を言われないために

私は、今の調剤薬局のシステムにはやっぱり問題点が多いと思います。


新米薬剤師のたわごとですが、こういう風になればいいな、っていうのを妄想してみました。

薬局を大型化

薬局の在庫管理は大変です。在庫がないがために、患者さんに薬が渡るのが遅くなったりします。

 

私が疑問に思うのは、病院の前に薬局を乱立させる必要があるのか?ということ。もっと患者さんにとってアクセスしやすい、住宅地や駅前にあっていいと思います。

 

最近はジェネリックも増え、在庫リスクもあることから、調剤する場と患者さんとかかわる場が離れててもいいんじゃないかな~と思うようになってきました。

 

調剤する場所を大型化し、そこで在庫を一元管理し、調剤もできるだけ機械化、できた薬を住宅地や駅前などの患者さんがアクセスしやすい場所にある薬局に配送し、薬ができた時点で患者さんに取りに来てもらえば良いのです。

要するにスーパー(客に商品を提供する場所)と工場(商品を作る場所)みたいなイメージでしょうか。

 

もちろん、配送も待てず、今すぐに欲しい緊急のお薬もあると思います。痛み止めとか、抗生物質とか。
薬局には緊急用の薬をメインに在庫しておき、慢性疾患系は別の場所で調剤すればよいんじゃないかな、と思ったりします。

病名や治療方針を処方箋に記載

要するに、薬を飲んで患者さんをどのように治療したいのか、病院と情報を共有できれば、と思うのです。

 

例えばですが、血圧を下げる薬が出されていても、患者さんの病歴で降圧目標も変わってきますし、どういう経緯で血圧を下げる薬を出されたのかを知っていた方が、より服薬指導がしやすくなります。

 

今の服薬指導は、病院が薬剤師側に情報提供してくれたらすむことを、薬剤師が薬局で患者さんに質問し、確認して薬を渡すのがメインになっていると思います。
それって果たして患者さんにメリットあるんでしょうか?

 

国が薬学部を6年制にし、薬剤師にもっと対人業務をしてほしいと考えるのであれば、もっと薬剤師側に情報を提供してもらえるシステムが整ってもいいんじゃないかと思います。