薬剤師のmoka(@mokapple)です。
調剤薬局で働くとき、気になるのが「どこの科の処方が多い」のか。
科ごとに使われる薬も異なってきますし、薬剤師のスキルも試されます。
今回は、私が経験してきた科ごとに感じたことや、薬剤師として何が求められるかを考えてみました。
整形外科の調剤
整形外科の処方は、とにかくかさばるイメージです。
1回に処方できる湿布の最大量10袋をバンバン持っていく人も多いですし、スミルスチックとか、ロキソニンゲル1箱とか。
中にはスミルスチックを毎回10本くらい(うろ覚えですが)持っていく人もいて、全身に塗りたくっている、という人もいました。
塗り薬=安全という思考があるのでしょうか・・・。
さらに、新人のころ、「!?」となったのが、抗うつ薬に分類される薬が、痛み止めとして処方されることです。
同じ「痛み」とはいえど、痛みの原因は千差万別。
炎症系の痛みにはNSAIDSを、神経系の痛みにはノルアドレナリンやセロトニンに作用するSNRIを使ったりするんですね~。
ここまで書いて気付きましたが、エンシュアとかエネーボのほうが、かさばりますね。
いや、かさばるどころの話じゃないか・・・。
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眼科の調剤
眼科の処方箋、といったら、もちろん目薬がメインで処方されますが、目薬の調剤は罠が多いです・・・。
中には、5mlの容器なのに、中身は2.5mlしか入っていなかったして、調剤の時本数を間違えてしまった事もあります。
なので、眼科の目薬は、処方箋とにらめっこして、容器の分量と本数を必ず確認するようにしています。
容器の種類も多いですし、点眼回数、順番、使い捨ての目薬、開栓操作の必要な目薬等、色々あります。初めてこういった薬を見たときは、戸惑いました。
以前ブログで述べたこともあるのですが、こういった新人のときの感覚は、薬を知らない患者さんに近い感覚だと思っています。
薬剤師からすれば、防腐剤を使わないPF点眼薬は使い初めに開栓操作が必要なこと、ムコスタUDは保管の時の向きに気を付けないといけないこと、点眼剤は何もかも冷蔵庫に入れておけばいいってもんではないということ、などなど。
そういった新人の感覚も覚えておきながら、患者さんに服薬指導すると、不安感を持たずに使用できるのではないかなと思います。やっぱり知らない薬って、きついの?とか、変わった病気なの?なんて気にしてしまう人もいますからね。。
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糖尿病内科の調剤
糖尿病の薬は、いつも以上に神経を使います。
成分が被っていないが、配合錠が出ていたら用量は大丈夫か、インスリン注射の単位は大丈夫か、低血糖は起きていないか、などなど・・・。
調剤も気を使いますが、服薬指導も難しいんですよね。
正直、実際に糖尿病の方の生活スタイルや、低血糖について無知なので、もっと勉強していかないとな~思っています。
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