薬剤師mokaのいらすとブログ

iPad Proで絵を描きます。新米薬剤師です。

薬剤師が禁忌の薬を発見したら処方箋が丸ごと削除になった話

 

moka(@mokapple)です。

薬剤師の業務、疑義照会。

薬局で働いていると、薬剤師の業務より、いかに速く薬をだして、クレームをなくすかが評価されがちですが、私は患者さんに新しい薬が出たら、いつもより時間をかけて、注意深く確認するようにしています。

疑義照会してみたら

先日、こんなことがありました。

 

今日、禁忌の薬を見つけて疑義、処方箋丸ごと削除になった。 何の記録にも残らないけど、患者さんに不利益を及ぼすかもしれない薬の投与を防げて良かった、、 何の記録にも残らないけど(2回目]

 

今後同じことが起こらないように、薬局内で共有できる箇所に記録はしましたが、表面上はなかったことになっているのかなぁ。なんて思ったり。

 

というわけで、疑義があるときはこんな感じで対応しているよー!というのを漫画にしてみました。

※プライシー保護のため、診療科などフェイクを入れている箇所もあります

これって禁忌じゃない?

疑義照会1

疑義照会2

ある日、いつも眼科を受診しているAさんが、普段とは別の診療科の処方箋をもってきました。

新しい科で出された薬を確認すると、問診で聞いた既往歴を持っている患者さんには禁忌の薬!

 

患者さんには確認したいことがあるので、時間がかかることを伝えると、「大事なことだから、待っています」と快く言ってもらえました。

 

処方箋発行元の医師に電話し、禁忌であることを伝えると、「その既往歴があるのであれば、服用は控えた方が良い」とのことで、処方箋が削除になりました。

 

処方箋がなかったことになったので、表面上は記録に残らないんだろうな、と思いながらも、患者さんが不利益を被るかもしれない薬の投与を防げてよかった、とも思いました。

患者さんの気持ち

今回の患者さんは、とても心優しい方で、理解してくれたのですが、「調子が悪くて病院に行って、薬を出してもらったのに、薬剤師のせいでもらえなくなった」と、とらえられる可能性もある出来事だったな、と思います。

 

もし私が薬剤師ではなくて、患者さんの立場であれば、どちらかというと、怒りの感情を覚えるだろうな・・・。

薬は万能?

「薬を飲んだら病気が治る、症状が良くなる」という、薬は万能である!というような考え方を持ちがちですが、私は基本的に「薬は飲まないに越したことはない」と思っています。

 

「リスクとベネフィット」という考え方を学んだことがあえるのですが、疾患に対して、薬を投与した方が、副作用の発生等のリスクより、症状が改善する等のベネフィットが上回る場合、薬を飲んだ方が良いと思うんですよね。

 

薬剤師が「あなたの症状にこの薬は合わないから、やめなさい」ということはもちろん出来ませんが、その可能性を発見したのであれば、医師と情報を共有して、患者さんにベストな選択をすることが薬剤師の業務なのではないかな、と思います。