moka(@mokapple)です。
新人薬剤師の第一の関門といっても過言ではないのが、臨床での薬の使い方と、一般名と商品名の一致だと思います。
1年目でいかにわからない箇所を放っておかず、自分で勉強する習慣をつけるかが、薬剤師としての成長の大きなカギ。
今回は、私が薬局に勤め始めた直後に買って、重宝している本について紹介します。
病棟でよく使われるくすり
本屋での配置や表紙から察するに、病院で働く看護師さん向けの本だと思うのですが、薬局で扱う主要な薬はほぼ網羅しているといっても過言ではありません。
看護師さん向けの本は、薬剤師向けに比べて、比較的値段が安いのが魅力的です。
国家試験の知識と臨床の知識を関連付けながら学べるので、新人薬剤師や、ブランクのある薬剤師にも最適の一冊です。
大きさはこんな感じ。
割と大きめで、重量もあるため、ポケットに入る感じではありません。
ポケットバージョンが別にあるので、気になる方はお手に取ってみてください。
本の構成
目次はこんな感じ。
薬局で扱う基本的な薬はほぼ網羅されています。
では、降圧薬を例に挙げてみます。
この本の基本的なつくりは、章ごとに、
- 同種同効薬の選択基準
- 薬剤の作用機序
- 副作用等の注意すべきポイント
- 一覧
にわかれています。
私の使い方は、1で降圧薬に該当する薬をさらっと復習し、2で作用機序を復習、かつ作用機序と関連付けながら副作用を確認します。
3で服薬指導時に確認すべき症状、項目を勉強して、最後の一覧で同種同効薬の比較や、用法用量、分類を見るような感じです。
おすすめポイント
この本のどの点が特に新人薬剤師に向いているかというと、商品名と一般名が併記されている点です。
本の中には、商品名しか書かれておらず、何の薬か検討もつかず、いちいちスマホで一般名を調べていて、なかなか読み進められないものもありましたが、この本では、基本的に両方記載されているので、さくさく読めます。
私の使い方
私はインスリン製剤の分野がかなり苦手なのですが、イラストが充実しているうえに、前頁カラーなので、苦手意識もすこじずつ減って来ています。
薬局薬剤師デビューしたころは、眠剤の作用時間や、マイスリー(ゾルピデム)とハルシオン(トリアゾラム)の違いもまったくわかっていませんでした。
眠剤を飲んでいる患者さんって、眠剤は体に良くない、というイメージを持っている人が多いので、結構「これって強い薬ですか?」「癖になりますか?」とかって聞いてくる人が多いんですよね。
今だったら、服用頻度を聞いたり、作用時間の長さや、副作用について説明しますが、当時は「マイスリーとかハルシオンだったら短いイメージだし、大丈夫なんじゃない?」くらいしかわかりませんでした。
自宅に戻って、何度もこのページを読み返したのを覚えています。
まとめ
というわけで、この本の強みは、一目で必要な情報を確認できることです。
同じ情報でも、反復して読み込むことで、新たな気づきも増えますし、服薬指導の質も高まります。
私は今後の業界の方向性として、調剤業務がどんどん機械化、外注化され、薬剤師が患者さんの服薬指導に割く時間が多くなっていくと思っているので(そうだといいなと願っているので)、何か1冊でも、わからないときに読み返せる本を持っておくのが大切だと思います。
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![知らないと危ない!病棟でよく使われるくすり[本/雑誌] / 荒木博陽/編集 愛媛大学医学部附属病院薬剤部/著 知らないと危ない!病棟でよく使われるくすり[本/雑誌] / 荒木博陽/編集 愛媛大学医学部附属病院薬剤部/著](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/neowing-r/cabinet/item_img_1206/neobk-2227047.jpg?_ex=128x128)
知らないと危ない!病棟でよく使われるくすり[本/雑誌] / 荒木博陽/編集 愛媛大学医学部附属病院薬剤部/著
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