薬剤師mokaのいらすとブログ

iPad Proで絵を描きます。新米薬剤師です。

【イラストで学ぶ】痛みに効くSNRI,サインバルタ

神経障害性疼痛の説明イラスト2

 

薬局に勤めて感じるのが、「痛みに悩む患者さんは多い」ということ。慢性的な痛みに悩まされ、痛み止めが手放せない人は多いです。

 

痛み止めとはいっても、すべてが同じ作用で働くわけではありませんし、痛みの原因も様々なので、症状や痛みの原因に応じて使い分けないといけないですよね。

 

今回は神経障害性疼痛によく使われる痛み止め、SNRIのサインバルタ(デュロキセチン)について調べてみました。

 

 ※本記事は、薬剤師等の医療従事者を対象とした勉強用の記事であり、一般の患者様向けではありません。薬の服用はかかりつけの医師・薬剤師の指示に従っていただくようお願いいたします。

 神経障害性疼痛について

神経障害性疼痛の説明イラスト1

神経障害性疼痛は,痛覚受容器への刺激ではなく,末梢または中枢神経系の損傷または機能障害によって発生する。

診断は,組織損傷と釣り合わない疼痛,異常感覚(例,灼熱感,チクチク感),および神経学的診察で検出される神経損傷の徴候から示唆される。

神経障害性疼痛はオピオイドに反応するが,鎮痛補助薬(例,抗うつ薬,抗てんかん薬,バクロフェン,外用薬)を併用することが多い。

(引用元:神経障害性疼痛 - 07. 神経疾患 - MSDマニュアル プロフェッショナル版

 

要するに、プロスタグランジンのかかわる炎症系の痛みとは違うんだろうな、ということが理解できました。

 

人の体には、下行性抑制系という経路があり、セロトニンやノルアドレナリン神経の働きのおっかげで、過剰な痛みを抑制しているんだそうです。

 

神経障害性疼痛とは、その働きが弱まってしまって痛みが生じている状態だと考えられるので、だったらセロトニンとノルアドレナリンを増やしてあげればいいじゃん、ということになるんですね。

 

COX阻害薬のロキソニン(ロキソプロフェン)ではなく、SNRIであるサインバルタ(デュロキセチン)が用いられる理由がわかりましたね。

サインバルタの使い方

神経障害性疼痛の説明イラスト2

2019年6月現在、神経障害性疼痛の適応があるSNRIはサインバルタ(デュロキセチン)だけです。

サインバルタ(デュロキセチン)は、もちろんうつの治療にも使われますが、痛みに使うときはどのように使うのでしょうか?

 

私は当初、うつと痛みで用量は違うのかな、と思っていましたが、開始用量は療法とともに20mg、最大投与量は60mgと、どちらも同じ用量だけ使います。

注意すべき副作用

神経障害性疼痛の説明イラスト3

  • 消化器系の副作用
  • 緑内障、前立腺肥大
  • セロトニン症候群

ノルアドレナリンとセロトニンの働きを強める方向に働く薬なので、それらの神経伝達物質に関する副作用に気を付けないといけません。

参考

今回の記事は下記資料をもとに作成しました。

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